研究所第1事業年度からの継続事業である「少子高齢化や無縁社会など現代の課題が儀式文化にあたえる影響や将来の動向について」に関する研究中間報告書(第2事業年度)の論文をとりまとめました。
こちらの研究テーマについては、2017年度も継続して調査を進めております。
各章の内容と執筆者は以下のとおりです。
【冠婚】
第1章 結婚式
1.なぜ結婚式を行わなくなったのか 石井研士(國學院大學副学長)
第2章 卒業式~通過儀礼として
1.人々は儀礼文化にいかなる感動を求めてきたのか
―「涙の卒業式」を事例として(1)― 大道晴香(冠婚葬祭総合研究所研究員助手)
【葬祭】
第3章 無縁社会における墓と追悼
1.第2 年次中間報告書総括 山田慎也(国立歴史民俗博物館准教授)
2.寺院の無住化と墓じまい ―無縁化する墓と墓じまいへの対応― 山田慎也(国立歴史民俗博物館准教授)
3.比叡山延暦寺大霊園にみる永代供養墓 鈴木岩弓(東北大学教授)
4.「埋葬」の新しい秩序の再構築 ―墓地埋葬法の改正に向けて― 森謙二(茨城キリスト教大学教授)
5.「送骨」をめぐる問題(中間報告) 村上興匡(大正大学教授)
6.コープによる共同墓の取り組み 小谷みどり(第一生命経済研究所主席研究員)
7.台湾にみる自然にやさしい葬法の広がり 小谷みどり(第一生命経済研究所主席研究員)
8.名墓の保存をめぐる契機について 土居浩(ものつくり大学准教授)
9.現代都市社会の無縁墓 ―札幌市を事例として― 問芝志保(筑波大学大学院博士課程)
第4章 葬儀の標準化と個別化
1.第2 年次中間報告書総括
山田慎也(国立歴史民俗博物館准教授)
2.通夜の変容と互助会サービスの展開 ―葬儀の標準化と個別化― 山田慎也(国立歴史民俗博物館准教授)
3. 千葉県内における調査活動報告
―「葬儀の標準化と個別化」に関する研究の第二次中間成果として― 田中大介(東京大学大学院学術研究員)
4.地域社会における互助会の普及
―山形県最上地方の葬儀の互助組織に着目して― 大場あや(大正大学大学院博士課程)