第1章 少子高齢化や無縁社会など現代の課題が儀式文化にあたえる影響や将来の動向について―結婚式―
第2章 派手婚
について、当研究所客員研究員である國學院大學神道文化学部教授・副学長の石井研士教授に論文をまとめていただきました。
論文要旨 派手婚の発生と意味に関する一考察
本研究は、新聞・雑誌記事の分析を通じて、「派手婚」の歴史的経緯を跡付けるものである。従来の慣行に囚われない結婚式に対する希求は既に昭和30年代末の時点で確認され、こうした潮流に導かれた結果、昭和50年代以降、「派手婚」は人々の大きな関心を集めることとなった。高度経済成長によって所得・消費水準が向上する一方、人々の生活様式が平準化していった当時の時代状況に照らせば、「派手婚」とは、結婚式を選ぶことのできるようになった人々の、個性の表現形式と考えることが出来る。
本件に関する資料
論文集1−冠婚編—.pdf